恋愛心理

恋愛相談は意味がない?他人のアドバイスがあてにならない理由とは?

恋愛に迷ったとき、まわりの人に相談することはよくあると思います。

そして「自分のことをよく分かっている友達がそう言うなら」「親がそう言うなら」「みんなそう言うから」と、まわりの人の意見で最終判断をする人も少なくありません。

「親の意見は大体正しい」「まわりが反対する恋愛はうまくいかない」という意見が世間の常識のようになっていますが、果たしてそれは本当なのでしょうか?

今回は「他人の恋愛アドバイスがあてにならない理由」についてみていきましょう。

人は自分の軸で物事を決める

当たり前のことですが、人は自分の軸に沿って物事を判断します。

そしてその軸とは今までの経験など、その人が生きてきた環境の中で養われてきたもの。つまり、個人によって異なるものです。

例えば、今なにかと話題の不倫を例に挙げてみましょう。

不倫をしたりされたりした経験のある人やまわりにそういった経験をしたことがある人は、不倫についての相談について良くも悪くも色んな角度からアドバイスをすることができるでしょう。「実際にこういう経験をした」「私はこうで辛かった」「そういう状況の友達はこうなっていた」など、経験と見てきたことを元に自分の考えを述べるのです。

一方、不倫断固反対!という人は相談を聞くなり「ありえない。別れなよ。」と一蹴するはずです。あるいは自分が不倫で嫌な思いをしてトラウマになっているという人も、そのワードを聞いただけで拒否反応を示すでしょう。ネットニュースで芸能人の不倫が話題になるたびに「うまくいくはずない」「最低の人間だ」などと叩く人はこちらの部類と言えます。

同じ経験をしていてもそのことについて冷静に語ることができる人もいればとにかくその話題を避けたがる人もいるし、経験も知識もなくても自分の感覚だけで結論を決めつける人もいます。

このようにその人の持つ価値観によって、受けた相談に対するアドバイスというのは全く変わってくるのです。

「自分のまわりにいる人は自分を映す鏡である」とはよく言われますが、普段まわりにいる人たちというのは知らず知らずのうちに自分と同じ価値観の人になっているはずです。考えや価値観が似ている人と付き合う方が快適だし、楽だからです。

自分と違う価値観を理解したり受け入れようとすることはとても疲れます。だから、価値観の違う人からアドバイスされても素直に受け入れられなかったりします。

結局、相談した相手の経験値や価値観、視野の広さによって返ってくる答えも変わってくるし、それを受ける側の価値観によってどのアドバイスを受け入れるかも変わってきてしまうのです。

他人の意見で変わる想いは大したことない

そもそも、人の意見で変わるような想いであれば、自分自身が100%そう信じられていないということ。

「恋は盲目」という言葉にもあるように、自分が100%そこしか見えていないときはまわりが何を言っても無駄ですよね。なぜなら自分が「絶対そう!」だと信じ切っているから。

もちろんそれが悪い方向に運んでしまうこともありますが、それは少なくとも本人が自分でそうだと決めて行動した結果です。

他の人に意見を求める時点で、自分の中で迷いが生じている証拠です。

「彼氏に浮気された」と相談するのは、「別れなよ」と背中を押してほしいから。

「好きな人から返事が返ってこない」と相談するのは、「きっと忙しいだけだよ」と慰めてほしいから。

「彼氏できない」と相談するのは、「私も」という同調を聞いて安心したいから。

要は、人になにかを相談するときというのは自分の中で定まっていなかったり不安に思っているときであり、相手のアドバイスで答えを出そうと人にすがっている状態です。

しかし、自分が本当に心から望んでいたり、一寸の迷いもないことであればまわりの人に相談するまでもなく自分の中で結論を出しているはずです。

相手の意見で答えが変わるような想いであれば、人に相談するまでもなくやめてしまえばいいのです。

自分の人生は自分にしか生きられない

恋愛に限らず、「親や友達に心配をかけたくない、批判されたくない」という理由で物事を判断することってありませんか?

下積みが必要なお笑い芸人と大手商社であれば、親は後者の仕事を選んだ方が安心するでしょう。

遊び人で有名な男性と真面目と評判の男性であれば、友人は後者を推薦してくるでしょう。

30代後半になって婚活するのと海外放浪をしているのでは、まわりの視線は変わってくるでしょう。

自分では意識をしていなかったとしても、私たちはこのようにまわりの意見や視線を気にした選択をしがちです。

まわりに批判をされることも、反対意見を押し返すことも、心配される道に進むことも、とてもエネルギーと勇気のいることです。みんなが賛成する方に流れた方が楽に決まっています。

しかし、あなたの人生はあなたしか生きることができません。

たとえ失敗したって、誰かに後ろ指さされたって、回り道したって、誇りと自信を持って自分で道を選択すべきです。

浮気男と付き合い続けてボロボロになろうが、下積みで苦労しようが、社会人になるまでニート期間を10年経ようが、結婚と離婚を繰り返そうが、まわりの人たちの人生とちょっと様子が違おうが、いいじゃないですか。

自分で選んだ道なのであれば、きっとそれが正解です。

おわりに

人生には人に決断を委ねていいことと自分で決めるべきことがあります。

どこでご飯を食べるかとかどこに旅行に行くかとかそんなことは人に決断を任せてもいいですが、自分の人生における大切な決断はきちんと自分で決めるべきです。

たとえ反対されようが、心配かけようが、人が離れていこうが、自分が納得できるまで突き進んでいいと思います。

まわりに相談して返ってくるのは相談した相手の価値観に沿った答えであり、あなたにとっての正解なんて出てきません。

もちろんあなたのためを思って真剣に回答はしてくれているでしょうが、それがあなたの幸せかは誰にも分からないことです。

「みんながそう言うから」という一般論は、そのようになる確率は高いかもしれなくても正解ではないし、何があなたの幸せになるかは自分が経験をしてみなければ分からないものです。

人の意見を聞いてたくさんの価値観を取り込むことはとても大切なことですが、「失敗したらしたで自分の決断だし」と腹をくくって本能の赴くままに判断してみてはいかがでしょうか。

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