恋愛心理

「付き合ってみないと分からない」って何?本当に分からないこと?

友達などから「付き合ってみないと分からないこともあるよ」とアドバイスされた経験のある人は少なくないのではないでしょうか?

実際にそう言われたことで、相手と付き合うことを決めた人もいるかもしれません。

しかし、本当に付き合ってみないと分からないことってあるのでしょうか?それは付き合う前では分からないことなのでしょうか?

そこで今回は「付き合ってみないと分からないこととは?」についてみていきましょう。

付き合いが長くなるほど知る面があるのは当然

友人であれ恋人であれ、長く一緒にいる時間が長ければ長いほど多くの面が見えるというのは当然のことです。

例えば1年の付き合いの友達と20年の付き合いの友達では積み重ねてきた歴史が違いますし、後者の方が相手について知っていることも多いでしょう。

これと同様に、恋人同士になったから見れる一面というのもあります。

「意外と嫉妬深いんだ」とか「こういう風に甘えるんだ」とか「こういうキスをするんだ」とか「彼女にはこんなデレデレするんだ」とか、カップルになったからこそ知ることができる顔というのがあると思います。

最初はタイプじゃないと思っていたり交際に乗り気じゃなかったとしても、そういった彼氏としての一面を見たことで相手の男性にどんどん惹かれていくというのは女性にはよくあるパターンです。

これは一般的に母性を備えている女性の方が男性よりも愛情深い生き物であるということが関係しています。女性は一緒にいるにつれ情が移りやすく、相手のことを愛おしく感じてくるのです。

そういった面では「付き合ってみなければ分からない」というのもあながち間違いではないと言えるかもしれません。

ただし、「付き合ってみなければ相手のことが分からない」のではなく、「付き合ってみなければ分からない自分の気持ちがある」ということです。

付き合ってみなきゃ分からないのは直感力がないだけ

付き合うことで新たに芽生えた自分の気持ちや好きという感情に気付くというのは往々にしてあることですし、この将来性に期待をしてとりあえず付き合ってみるという選択をするのはありだと思います。

ただ、「付き合わなければ相手のことは分からない」というのは間違いであるということは声を大にして主張したいところです。

30年近く生きていて色々な人と接していれば、会話を始めて最初の30分で相手がどんな人であるか、自分に合うかというのは大体分かることです。

もちろん中には絶望的に人を見る目がない人もいますし、初対面では人格を作り上げていて180度違うという人もいるでしょうから100%とは言えませんが、ある程度は読めるはずです。

会話をした感じの雰囲気、物の言い方、言葉の選び方、目線の配り方、考え方。少し言葉を交わすだけでもそれだけ相手のパーソナリティを判断する要素はありますし、なにより人には直感というものが存在します。

そして自分の直感は大体正しいものです。

直感的に合うと思ったら合うし、合わないと思いながら付き合いを始めてみても最終的には上手くいかないことの方が多いもの。

「付き合ってみなければ分からないよ」と言う人は直観力がないか、恋愛体質であったり、一緒にいることで情が移りやすい人のいずれかであることが大半です。

付き合ってみるも付き合わないも結局は自分次第ですが、「付き合ってみないと分からないこともあるって言うし…」と違和感を感じながらも付き合うのはおすすめしません。

”彼氏がいる安心感”は付き合うことのメリット?

長年彼氏がいなかった友人が、焦りから特別好きではない男性と付き合い始めたことがありました。

彼女は会うたびに彼の不満や将来への不安を口にしており、彼氏ができてからも出会いの場に積極的に足を運んでいました。

傍から見ていて「なんのために彼と付き合っているんだろう?」と思っていましたが、その女性がふと言ったのです。

「彼氏がいる安心感は付き合ってみないと分からないよ」と。

申し訳ないですが、それを聞いた瞬間「あぁ不幸だな」と思ってしまいました。

「彼氏のことが好きで、一緒にいて安心して、楽しくて。この気持ちは彼と付き合っていないと感じられない!」というのなら分かります。

ただ、彼女は彼氏に不満を抱きながらも、”彼氏がいること”に安心しているというのです。

今回は彼女を例に挙げましたが、こういった女性は意外と少なくありません。

”彼氏がいる”というステータスに安心する女性に「付き合ってみないと分からない」と言われても正直その意見は参考にする価値はありません。

大切なのは「彼氏という存在がいることの安心感」ではなく、「好きな人と一緒にいることの安心感」です。

アドバイス

「付き合ってみて初めて芽生える自分の気持ちがある=付き合ってみないと分からない」
「付き合ってみて知る相手の一面がある=付き合ってみないと分からない」

このふたつは同じように見えて全く違います。

要は”自分の気持ちを増やしていくために実験的に付き合ってみる”ことと”付き合う前の自分の直感で判断できることの結論を先送りにしている”ことの違いです。

どちらが正しくてどちらが間違っているということはありませんし、「付き合ってみないと分からないこと」があるという事実に違いはありません。

ただ、付き合いたいと思うから付き合うのか、付き合ってみないと分からないこともあると言われるから付き合ってみるのか、自分の気持ちが変わることに期待して付き合うのか。

きちんと自分の基準を理解したうえで付き合わないと、結局気持ちが迷子になってしまうことになりかねません。

「自分はどうしたいのか?どうしたら幸せになれるのか?」を一番に考えて答えを出していきましょう。

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