「年収○円以上」「大学はMARCH以上」「大手商社勤務」など、男性を選ぶ基準のひとつとして相手の年収や職業、肩書きなどのいわゆるスペックを挙げる女性は少なくありません。
「いい人だけど高卒は無理」「優しいけど稼ぎが低いからちょっと…」「公務員じゃなきゃいや」そんな風に条件で候補男性をふるいにかけてしまう人も。
スペックで男性を選ぶ姿勢については、女性同士の中でも「ある程度は仕方ない派」と「大事なのは中身派」に意見が分かれます。
果たしてどちらの言い分が正しく、どちらが幸せを掴めるのでしょうか?
そこで今回は「スペックで男性を選ぶのはありなのか?」についてみていきましょう。
誰のために基準を設定するのか?
そもそも相手をスペックで判断することは、誰のためでしょうか?
自分のプライドが許さないのか、まわりの友人に自慢したいのか、親に満足してほしいのか、自分のためかまわりのためかによって話は大きく変わってきます。
まず、自分のためにスペックで相手を選ぶ場合。
「○円以上稼いでいる人じゃないと私が満足できる生活はできない」「私が恥ずかしい思いをするから有名大学出身でいてほしい」「将来子どもができたときのために自慢できる職業に就いていてほしい」など、あなたの幸せ(と自分が信じていること)のために相手のスペックが必要なのであれば、それがあなたの理想の相手ということです。
それが幸せになるために必要な条件なのであれば、理想を下げる必要は全くもってありません。いくら他人に「高望みしすぎ」とか「そんなに理想高かったら彼氏できない」と言われようとも関係ありません。
逆に、「友達に自慢したいから」「親がうるさいから」「親に認めてもらうため」など、基準が他者になっている場合は要注意です。なぜならあなた自身がそれを望んでいるわけではないからです。
もちろん友人や親に認められたいというのは、「あなたの願望」ではありますが、それがイコール「あなたの理想の相手」ということにはなりません。
自分の理想の相手ではないのに、他人からの評価のためにスペックを重視して選ぶと失敗する可能性が非常に高くなります。
自分のために相手のスペックを重視した場合、他に嫌なところがあっても「でもお金あるし」とか「でも頭いいし」などとスペックに免じて許せることが増えます。
しかし、他人の評価や見栄のためにスペックで選ぶと、相手の嫌な面が見えたときに「こんなはずじゃなかったのに」「どうしてこの人と一緒にいるんだろう」と気持ちが下がりやすいのです。元々そのスペックはあなたの幸せのためではなく、他人を満足させるポイントでしかなかったからです。
このように、自分のためなのか他人からの評価や他人への見栄のためなのかによって、スペックで相手を選ぶことは成功にも失敗にもなり得ます。
自分の幸せのためにスペックが大事なのか、他人からの評価のためにスペックを求めているのか、一度自分の胸にじっくりと問いかけてみましょう。
肩書きはいつなくなるか分からない
スペックというのは永久不変なものではありません。
「大手は簡単には潰れないし」と現代においても大企業=安泰のイメージはまだまだ根強く残っていますが、もはや零細企業に比べて大企業の方が安泰とは言い切れない時代です。
いきなり事故にあったり通り魔に遭う可能性だってありますし、病気が発症することもあるかもしれません。
なにかのきっかけで今までの仕事とは全く関係ない仕事に夢を持って仕事を辞めるかもしれません。
大手企業の経営が怪しくなることも、リストラされることも、魔がさして悪事に手を染めてしまうことも、いきなり夢ができて全くの他業種に転職することも、病気になることも、誰にだって起こり得ることです。
人生も人の気持ちも先を見ることができないし、何が起こるかなんて分からないものです。
スペックを絶対視しすぎていると、いざ予想外の状況になったときに身動きが取れなくなってしまいます。
許せなければずっと一緒にはいられない
先ほど、スペックは不変なものではないと言いました。
いざ相手の魅力に感じていたスペックという武装が解けたとき、あなたは彼を想い続けることができるでしょうか?
相手の欠点やだめなところ、合わないところまで愛するというのは簡単なことではありませんし、そんな相手に出会える確率というのも実はすごく低いといえるでしょう。
現代は3組に1組が離婚すると言われていますが、結婚をしてもこんなに別れを選択するカップルが多いのは、相手を許すことができないからです。
なにか一点秀でているところがあるというのはそれだけで相手を選ぶ理由にはなり得ますが、実は最も大切なのはいかにマイナスなところも許せるかということではないでしょうか。
最初から別れを見越して付き合ったり結婚したりする人はいないでしょうし、誰だってできれば相手とずっと一緒にいたいと思うはずです。
少なくとも相手の男性がずっと一緒にいられる存在なのかどうかを見極めるポイントはスペックではありません。どれだけ相手を許せるかです。
スペックを重視してもなんの問題もないと思います。ただ、スペック抜きで相手を見たときにどこまで相手のことを好きでいられるかも同時に考えるべきです。
アドバイス
スペックで男性を選ぶことは悪いことであるとは思いません。
スペックだってその人の取り柄のひとつですし、今までの努力の結果です。
しかしずっと一緒にいることができる相手というのは、いかに優れているかではなく、その人のマイナスな部分も愛することができるかどうかです。
学歴が高くても、お金を持っていても、欠点まで愛せない相手と人生を過ごすことは果たして幸せなのかと疑問を感じずにはいられません。
人それぞれ幸せの基準も優先事項も違いますので、あなたにとっての最優先事項を一度ゆっくり考えてみましょう。
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